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「.HYAKKEI(ドットヒャッケイ)」ってどんなメディア!?編集部にインタビュー
連載 WEB MEDIA GUIDE
連載へ取材日:2022年1月
この記事はライターマガジンVol.8掲載の記事を転載したものです。
読めば、その場所に行ってみたくなる。実際に行った気分に浸れる。そんなアウトドア欲を高めてくれる記事が持ち味のメディアだ。2020年、事業譲渡により今の体制に。企業とのタイアップ記事のほか、ブランド・小売り・施設などアウトドア業界で活動する様々な企業のマーケティング支援も請け負う代理店機能もある。
キャッチコピー:アウトドアフリークが好きに遊ぶメディア
メディア設立:2015年7月
月間PV:約60万PV/月(2022年1月時点)
記事投稿サイクル:約20記事/月(2022年1月時点)
ターゲット層:編集メンバーたちのようなアウトドアフリーク
メディアの存在意義:接点。弊社とクライアント・ライターと読者・都市とフィールド
編集部メンバー構成:社内編集兼ライター3名 嘱託ライターは適宜
運営会社:株式会社TABA
アウトドアフリークが「好き」を仲間に発信
「アウトドアフリークが好きに遊ぶメディア」と掲げる「.HYAKKEI」。メディア内にある「指針」ページには、「五感でフルに味わい尽くす それはもう、フィールドで遊ぶようなメディア」と書かれている。その言葉通り、メディアにはキャンプから国内外の登山まで、さまざまなアウトドアフィールドに出向いた記事が並ぶ。
メディアを運営しているのは株式会社TABA。編集部員は3名で、いずれもプロフィールに記載されている肩書が「アウトドアフリーク」に相応しい尖り方をしている。記事の記名には「編集部」名義のものと編集部員それぞれの名義のものとがあり、個々の名義の記事からは、メンバーが楽しんで発信している雰囲気を感じ取れる。まさに、アウトドアフリークが運営するアウトドアフリークのためのメディアだと言っていいだろう。なお、各記事にはアドセンス広告など余計な記事が貼られていないのも特徴。シンプルで読みやすいレイアウトと筆者の主観で語られるリアルな内容が魅力だ。「読みものとして面白い」ことはタイアップ記事でも重視されており、人気記事も誕生している。
「.HYAKKEI(ドットヒャッケイ)」編集部へインタビュー「アウトドア好きのギルド的なチームが企業活動を幅広く支援」
趣味の登山好きが高じて海外にまで足を運ぶことも。多趣味だが計画性がなく三日坊主。夜型で朝に弱い。
町田氏とは共通の友人を介してキャンプ場で知り合った 。阿波踊りの腕はプロ級。ペットのフレブルを溺愛。
生産管理 兼 編集を担当。登山歴8年。手ぬぐい収集が趣味で、コレクションは50を超える。パーマは年1回。
メディアは会社の大きな名刺代わり
「.HYAKKEI」が今の形になったのは2020年。マネタイズがうまくいかずメディアを閉じようとしていたところを引き取りました。マネタイズ方法を考え始めたものの、当初はかなり苦労しましたね。
SEOやアフィリエイトなど、さまざまな手立てを試してみては失敗を繰り返し、今に至っています。現在、SEO記事はほぼなし。収益はタイアップ記事やアフィリエイトがメインで、SNSの運行代用や広告運用、OEMの生産など、メディア外にもマネタイズポイントを設け、顧客企業のニーズに合わせて支援活動しています。メディアはこうした仕事の営業をする際の名刺代わりでもあるんです。
編集部メンバー3人のうち、町田と上村は広告代理店での勤務経験があり、その知見を生かしてクライアント企業のニーズに応えています。3人の強みを生かしながら運営している感じで、まるで個人事業主が集まっているような雰囲気ですね。編集長もあえて決めていないんです。
日本百名山を巡る学生旅SNSでもシェアされる人気連載
大学生から「バン旅の支援を」と依頼がきて誕生した連載。ただ支援するのではなく原稿料を支払うことに。Yahoo!への転載記事でも毎日3000~4000件ほど読まれている
余計な広告の挿入やページ偏移はしない
現在、「.HYAKKEI」ではPV数をあえて追っていません。タイアップ記事ではPV数も大切ですが、メディアにとっては必ずしもPV数がKPIにはならないと考えているためです。それよりも、きちんと最後まで読んでもらいたい。そのため、PV数を稼ぐためにページを分割させてはいません。また、アドセンス広告も貼らず、広告を入れる場合はその記事の読者に意味のあるものを選んで入れるようにしています。
いずれも読みやすさを重視してのことです。
記事執筆の際に意識しているのは主観のリアルさ。これはタイアップ記事でも同じで、「きれいすぎない」ように匙加減を調整しながら、クライアント企業の強みが読者に届くよう、情報の取捨選択や表現を追求しています。
「読みもの」が書けるライターさん募集中!
月に何本記事をアップしようという目標を決めてはいません。書けるときに書こうといったスタンスが「.HYAKKEI」流なので、月によって本数にはバラつきがあります。企画会議代わりになっているのは、毎週2回行っているPodcastやSlackにある情報共有チャンネルです。
外部ライターさんにお願いするのはタイアップ記事の執筆です。今お付き合いのあるライターさんは、基本的にこちらから探して声を掛けてきた方ですね。ライター探しに活用しているのはnoteです。アウトドアの知見よりも、ライターの感性。〝自分の言葉で書かれていること〟〝示唆があること〟は意識して見てるかもしれません。ですので、結婚生活について生の心情を綴っている方にオファーしたこともあります。いわゆるSEO記事のテイストではなく、心に届くしっかりとした読みものを書ける方と一緒に仕事をしたいと考えています。僕たちはみんなお節介でお人好し。もし.HYAKKEIのことをいいなと思った方がいれば、ぜひお茶でも行きましょう。
「人」に寄り添う連載記事担当ライターはnoteから発掘
ログハウスメーカー「BESS」とタイアップした連載。物件紹介ではなく住む人にフォーカスしている。ライターは町田氏がnoteから見つけてきた方。noteは文章力や文体を見るのに役立つのだそう。