「CAMP HACK」ってどんなメディア!?編集長にインタビュー

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取材日:2022年1月
この記事はライターマガジンVol.8掲載の記事を転載したものです。

 初級者から上級者まで、幅広いレベルのキャンパーたちにキャンプ・アウトドア情報を発信。テキストだけではなく、画像・動画も活用し、わかりやすさに磨きをかけている。「もっと自由なアウトドアを、全ての人へ。」をビジョンとする株式会社スペースキーが運営。

メディア:CAMP HACK(キャンプハック)
キャッチコピー:今までにないワクワクを。」会社のビジョンは「もっと自由なアウトドアを、全ての人へ。」
メディア設立:2014年
月間PV:約3500万PV(2021年9月時点)
記事投稿サイクル:約90~100記事/月(2021年12月時点)
ターゲット層:ペルソナA:キャンプに興味が出てきたパパ(30~35歳男性)ペルソナB:キャンプ中級車になりつつパパ(36~39歳男性)
社内での位置付け:ブランディング
編集部メンバー構成:社内編集8名、社外ライター30名以上(動画編集3名、外部メンバー約10名)
運営会社:株式会社スペースキー

すべてのキャンパーにキャンプの魅力を発信

「今までにないワクワクを。」をキャッチコピーに、キャンプ・アウトドア情報を発信している「CAMP HACK」。運営元スペースキーが2013年4月にローンチしたキャンプ場検索・予約サービス「なっぷ」のオウンドメディアとして、2014年に設立された。カテゴリーのうち、最も多いのはキャンプ用品に関連する記事。次いで、キャンプやアウトドアに関する最新ニュース、アウトドアファッション記事と続く。各アイテムについてまとめられたページでは、ユーザーの評価や口コミも見られる。

 道具の使い方など、テキストだけでは伝えにくい専門的な内容は、図解やGIF画像、動画なども活用。初級者でも見てわかる記事作りが特徴だ。

 また、中には読者にアンケートを取った「読者購入ランキング」のような記事も。一般的な人気ではなく、「CAMP HACK」の読者にとって何が人気なのかを知ることができる。各種SNSに多くのフォロワーを抱えているからこそできる記事だといえるだろう。キャンプをこれから始めたい初級者から、もっと楽しみたい上級者まで、幅広い層に役立つメディアだ。

「CAMP HACK」編集長へインタビュー「キャンプ好きライターと共にキャンプの魅力を届けたい」

編集長 松田 隆史氏のプロフィール
1989年生まれ。デスクワークの反動でアウトドアに目覚め、キャンプ・登山・フェスを趣味とするように。2016年、(株)スペースキーに入社し、「CAMP HACK」の編集者に。2020年7月より編集長を務める。

高いブランド・ユーザー支持を持つ会社の花形メディア

「CAMP HACK」の前に立ち上げたキャンプ場検索・予約サービス「なっぷ」の対象ユーザーは、すでにキャンプに興味のある層です。当時はキャンプに関する専門的な情報をまとめている場がなかったため、キャンプのハードルを下げる目的で「CAMP HACK」を立ち上げました。その後、2021年7月に「なっぷ」は分社化。スペースキーはアウトドア情報のメディア運営会社になりました。複数メディアがある中で、「CAMP HACK」は花形。ブランド力が高い上、主力事業としても会社から期待されている存在です。

 当初、キュレーションメディアが台頭する以前に始まった当社事業で成長ドライバーとしてSEOに注力してきましたが、それらはGoogleの判断一つで変動します。不安定な一本足打法から脱却しようと、ここ数年でブランド力を高めて少しずつタイアップ記事にも本格的に力を入れ始めました。組織も改変し、営業もチーム体制に。2021年10月ごろから、安定して運用できるようになりました。

平均以上の数字を叩き出したPR記事は読了率も上々

大型ポータブル電源のレビュー記事。あの手この手で2000Whを使い切る様子をリアルにレポートすることで、大容量さと便利さを訴求。ストーリー性もある内容から、高い読了率も誇る。

動画やGIFを活用しわかりやすく表現

 当メディアでは、月に90〜100本ほどの記事を掲載しています。その中にはSNS向けの取材記事やキュレーション記事、SEO向けの記事、タイアップ記事など役割は様々。都度バランスを調整しています。とはいえ、記事をバズらせるのは難しいですね。なかなか狙い通りにはいかず、PDCAを回しながら試行錯誤しています。月1回の会議で編集者がネタを持ち寄り、100本ほどに絞ったあと、各編集に担当を割り振っています。その後、編集が担当ライターに依頼する流れです。

 記事では、テキストだけではなく、動画や画像、GIF画像も活用しています。GIF画像は電波が弱いところでも見やすいのではないかと考え、キャンプ場で困ったときに見たいロープワークなどの記事に採用しています。

想像力×知識で読者に届く記事を

 現在付き合いのあるライターは紹介が大半ですが、募集サイトを使うこともあります。過去にはInstagramアカウントを使い、ストーリーズでライター募集をかけてみたことも。ライター経験よりキャンパー経験に重きを置いたこの募集には、400人以上から応募があり、選考が大変でしたね(笑)。

 キャンプ経験や知識はあればあるほどいいですが、当メディアでは必須ではありません。経験が浅いからこそ書きやすい企画もあるので、正直にレベル感を伝えてほしいですね。また、いい記事には想像力も大切。アイテム紹介の記事なら、単に「いい商品です、おすすめです」と伝えるのではなく、どういうシチュエーションなら使いやすいかなど、想像力を知識に掛け合わせてみる。こうした細かなところで、読み心地の良い記事に仕上げられると思っています。

 編集者は、ライターがいなければ仕事ができません。ぜひ、私たちと一緒に「遊び」を本気で仕事にしませんか?

SNSを使ってアンケートを実施1万8000人の声を記事化

SNSのフォロワーのうち、1万8000人から得た回答を記事化したクーラーボックスメーカーの人気ランキング。結果には編集部にとって意外なものも。生の声から作る面白さがある記事だ。

ライター募集中

CAMP HACKでは、現在ライターを募集しております。
下記URLからお問い合わせください。
https://share.hsforms.com/1H97xFbyDRPiK7LIsn-TcCA5hwuw
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卯岡若菜

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