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「ガジェットブログ・デジクル」ってどんなメディア!?運営者にインタビュー

連載 WEB MEDIA GUIDE

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取材日:2022年5月
この記事はライターマガジンVol.9掲載の記事を転載したものです。

 実際の使い心地や、他の製品と組み合わせた使い方など、リアルな生活に根差した情報を発信。快適なデジタルライフを送りたい人の参考になるブログメディアです。編集長を務める橋本氏による個人運営のブログメディアであり、同氏と同じ20〜30代の男性をターゲットとし、自身が試したデジタルガジェットのレビュー記事など、リアルな情報を提供しています。

メディア:ガジェットブログ・デジクル
キャッチコピー:快適なデジタルライフに役立つ情報をお届け
メディア設立:2015年12月
月間PV:約35万PV/月(2022年3月時点)
記事投稿サイクル:約8記事/月(2022年3月時点)
ターゲット層:20~30代の男性
社内での位置付け:自身の学び、実験場、試行錯誤のための遊び場
編集部メンバー構成:1人
運営会社:個人運営
サイト:http://smartparty.jp/

デジタルライフ情報を発信個人運営のブログメディア

 「快適なデジタルライフに役立つ情報をお届け」をキャッチコピーに掲げるガジェットブログ・デジクル。2015年の設立以来、個人で運営を続けるブログメディアだ。メニューバーにはガジェットの他、生活雑貨や写真・カメラ、旅行といったカテゴリーも見られるが、現在、記事の大半はガジェットや生活雑貨類。「PCデスク周り」や「MacBook」「スマート家電」など、細かくジャンルが設定されている。記事の執筆・編集はすべて運営者である橋本氏が手掛けているため、同じ人間による使用感、使い方のバリエーションを知れるところに良さがある。また、企業からの依頼を受けたPR記事も掲載。通常の記事、PR記事ともに、単純な商品レビューに留まらず、具体的な使用イメージが浮かぶ作りになっている点が特徴だ。

 同メディアでは、過去、現在ともに外部ライターの募集は行っていない。これまで本コーナーで触れてきたメディアとは異なる紹介となるが、ライターが個人メディアを運用することについて、何かヒントがもらえるのではないだろうか。

 さっそくお話を伺っていこう。

「ガジェットブログ・デジクル」運営者にインタビュー「試行錯誤を続けながらの個人運営ガジェット情報を読者に届ける」

運営者 橋本 隆寛氏のプロフィール
本業はインハウスのWebディレクター。仕事の幅を広げたい、自分の名前で稼げるようになりたいとの思いから、2015年に「ガジェットブログ・デジクル」の運営を開始。同メディアは橋本氏にとって研究所、遊び場でもある。「デジクル(http://smartparty.jp/)」「東京夜景ナビ(https://nightscape.tokyo/)」など複数サイトを運営。

仕事の幅を広げるため副業としてスタート

 「デジクル」は私が個人で運営するブログメディア。記事の企画から執筆、写真撮影、編集までを一人で行っています。本業はインハウスのWebディレクターで、デジクルを始めたころはWebデザイナーとして働いていました。運営を始めた理由は、仕事の幅を広げたかったから。WebデザイナーもWebディレクターも、一連の仕事の中の一部分しか担えません。サービスの立ち上げに関われる機会もなく、サイト運営をイチから自分で行ってみたいと思ったのです。ガジェット分野を選んだのは、個人的に好きだったのと、買ったものの紹介なら手軽に始められそうだと思ったから。情報発信と言うと、何か詳しい分野や趣味、特技があると思われるかもしれませんが、私には特に趣味もなく、やれるところから始めた感じでしたね。ジャンルに「旅行」があるのは、その当時の名残です。最初は書けそうなものを書いていたので、今見るとあまりメディアとしての統一感はなかったなと思います。少しずつ変化させていっています。

自室の紹介記事が初バズ!ブログ運営の転機に

Twitterで紹介したところ、多くの反響を呼んだ記事。商品をどう組み合わせて使っているかがわかる記事はよく読まれる傾向にあるそう。記事をきっかけにPR記事の依頼がきたことも。

TwitterでのバズによりSEO頼みから卒業

 SEOも考慮しながら、月に8記事程度をアップし続けました。軌道に乗り始めたなと感じたのは、運営開始から1年が経ったころ。防水タブレットについて書いた記事がSEOで上位に上がってきたのを見て、自分のやり方に手ごたえを感じました。さらにターニングポイントとなったのは、3、4年目ごろです。写真にもっとこだわろうと、一眼レフカメラを購入し使い始めたところ、記事のPV数が伸び始めたんです。また、そんな記事をTwitterに投稿すると、一晩で2000いいねが付く「バズ」も経験しました。それまではあまりSNSを活用できていなかったのですが、見てくれている人がいるんだと実感。SNSにも注力し、SEOだけに頼らずに済む状態をつくり上げられました。

これからも個人で熱量のある情報を発信

 今はリライトも含め、月に約8記事をアップしています。好条件の日にまとめて写真を撮り、記事を書く日を別に設けるなど、2〜3本を同時並行で制作し続けている形です。その他、大切にしているのは、メリットとベネフィットの使い分けです。ガジェットで言うと、メリットはスペックの良さ、ベネフィットは実際に使ってみて感じる「こんなことまでできる」という情報ですね。書く対象についての熱量が高くなければ、ベネフィットにまで辿り着ける記事は書けないと感じています。それはPR記事でも同じこと。ですから、企業から依頼を受けるときには自分が熱量を持って書けるものかどうかを判断基準にしています。

 メディアに書いているライターさんも、ぜひ自分でどんどん発信してみてほしいです。ただ、何となく記事を書いているだけでは動画に勝てない時代がきているとも思います。文字でいかに楽しんでもらえる情報を発信できるのか。生き残っていくためにも、模索し続けていきたいと思っています。

具体的な使用イメージを伝えるPR記事でも重視する点は同じ

SwitchBot社のスマート電球を紹介したPR記事。デスク周りの照明として、さまざまな使い方を試して紹介。熱量が大切なため、紹介したいと思える依頼を受けるようにしているという。

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卯岡若菜

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