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リモートワーカー必見!「作業カフェ」に特化した地図プラットフォーム「Hakushi Map」が誕生

「今日はカフェで作業しよう」、そうふと思い立ってカフェに立ち寄ったはいいものの、電源がない、Wi-Fiがない、ガヤガヤして集中できないなど、入店してから後悔してしまう経験はありませんか?事前にチェックしようにも、案外自分が知りたい情報が揃ったサイトや口コミはすぐに見つけにくいものです。

リモートワーカーやノマドワーカー向けにリリースされた地図プラットフォーム「Hakushi Map」は、そんな悩みを解決する「作業カフェ情報」に特化したサービスです。機能や開発ヒストリー、今後の展望などを開発元のHakushi Map運営チームに聞いてみました。

東京のシェアハウスで知り合ったことをきっかけに何か一緒に作りたいと議論するようになり、3人でプロジェクトを立ち上げ。出身も経歴も全く異なるバックグラウンドを持つチームとして、Hakushi Mapの企画運営を実施している。
Aaron Chan (アーロン チャン)氏: リーダー/エンジニア
Zijin Gao (シシン コウ) 氏: デザイナー/アートディレクター
金井 煌樹 (カナイ コウキ)氏: マーケティング担当

https://map.hakushi.studio/

リモートワーカーが作ったリモートワーカーのためのサービス

運営チーム:Hakushi Mapのコンセプトは、「作業カフェの簡単検索と、実際に働くリモートワーカーが本当に知りたい情報、気になるポイントの可視化」です。

東京都内主要エリアごとに作業カフェを地図検索できる ※エリアは順次拡大予定

運営チーム:たとえば、渋谷にいるリモートワーカーが作業できるカフェを探そうとしても、これまでのWebページや地図アプリではなかなか、「作業するために必要な情報」が一度に揃うサービスはありませんでした。Hakushi Mapはここに着目し、電源の有無や混雑度など、リモートワーカーが知りたい情報をすぐ分かるようなUIを目指して設計しています。

Wi-Fiや電源席の割合から明るさ、コーヒーの質まで多彩な情報が揃う

――掲載項目がかなり多彩ですが、どうやって選定したのですか

運営チーム:開発メンバーの3人はもともとリモートワークをする機会が多かったので、項目についてはリアルなリモートワーカーの立場としてディスカッションし、決めていきました。そこで気づいたのは、「3人とも重視する項目が全く違う」ということです。

たとえば、エンジニアの Aaron Chan (アーロン チャン) はWi-Fiの速さや電源の有無を重視しますし、僕は集中できる静けさや長時間いても気まずくないかといったところを気にします。この「人それぞれの違い」の気づきが出発点でした。その後、さまざまなリモートワーカーにインタビューしたのですが、やはり、重視したいポイントはそれぞれ違っていたんです。

最終的にサービスに落とし込んでいくとき大切にしたのは、「勝手に項目を絞り込んでしまわない」ということ。気にすることが1人1人違うならば、僕らが「この項目」と絞ってしまうのはよくないと考えました。いろんな項目をできるだけ網羅的に載せつつも、情報の取捨選択は1人1人のユーザーに委ねています。ユーザー自身が「自分に必要だと思う項目」を読み取って活用してもらうイメージですね。

開発メンバーを中心に人力で集めたリアルなデータ。今後は全国のユーザーがカフェの追加もできるように検討中

――店舗情報や各種項目のデータ収集はどうやって行っているのですか。

運営チーム:データは地道に人力で集めました。開発メンバー自身がリモートワーカーなので、もともと作業カフェをいくつか知っていたのですが、Hakushi Mapを作るにあたり実際にカフェへ作業しに行ったり、友人・知人から情報を得たりしながらリアルな声をもとに作成しました。しかし、やっぱりそれだと限界はあるので、今後は全国のリモートワーカーのみなさんと一緒にサービスを発展させていけるといいのかなと考えています。

――今後はユーザー側がカフェを自由に追加できるようになるのでしょうか。

運営チーム:そうですね。いつになるか確実なお約束はできないものの、今後Hakushi Mapに追加するべき機能としては、最優先事項と捉えています。ライターマガジン読者のみなさまのように、リモートワーカーは北海道から沖縄まで全国各地にいますが、現状のHakushi Mapだと東京の都市圏のみの作業カフェしか検索できません。このような状況なので、すでにカフェ追加機能を待ち望む声もちらほらいただいています。また、そのほかの今後のブラッシュアップアイデアは模索中です。たとえば、現在Wi-Fiのスピード情報は体感で記載していますが、スピードテストを用いて定量的に表すのもありかなと考えています。

「白紙の地図」から広がる未来像

――今後の展望があれば教えてください。

運営チーム:今のHakushi Mapは「作業カフェ探し」に特化したサービスですが、これから先は「個々のテーマ×地図」としてユーザーが自由に利用できるサービスを展開していきたいと思っています。たとえば、デートスポット、キャンプ場、公共トイレなど……さまざまな地図のテーマが考えられますよね。Hakushi Mapが目指すのは、ユーザーが好きなテーマの地図を作り、おすすめスポットをマッピングし、他のユーザーが情報を追加し、興味関心の合うユーザー同士でコミュニティができていく……という世界観です。僕らが作ったのはあくまでもその土台であって、ユーザーのみなさんと一緒にマップを作って発展させていくかたちが実現できればいいなと思っています。

――もしかして「Hakushi Map」という意味はそういった意味での「白紙」から来ているのでしょうか?

運営チーム:おっしゃる通りです。フラットな状態の地図から、ユーザー1人1人がそれぞれに興味のあるものを探して、オリジナルの地図を作っていってもらえたらという想いを込めて、Hakushi Mapと名付けました。

――読者にメッセージをお願いします。

運営チーム:ライターさんをはじめ、クリエイティブな仕事をしている方は自分のニーズに合った環境でなければポテンシャルを発揮しきれないと思いますし、場所や雰囲気をちょっとずつ変えることで、新しいアイデアやクリエイティビティは生まれていくものだと、僕らは自分たちの経験から信じています。Hakushi Mapを通して、ライターさんがよりよいコンテンツを作るサポートができれば嬉しいです。また、将来的にはHakushi Mapがコミュニティとして使われる未来を描いているので、ライターさんたちが有益な情報をシェアし、繋がりあえる場所にできたらいいなと考えています。

「リアルな」作業カフェ探しならHakushi Map

リモートワーカーの3人のリアルな悩みから人力で情報を集め、サービスに落とし込んだHakushi Map。カフェで作業したいみなさんの強い味方になっていくことでしょう。まだ都内に限られたサービスではありますが、東京在住ライターの方はさっそく使ってみてはいかがでしょうか。

また、「作業カフェ探し」に閉じず、自由な将来像を描く開発メンバーの熱意も印象的でした。今後のアップデートやサービス展開に期待です!

この記事を書いた人

ニッチな視点で旅を発信!おでかけライター

安光あずみ(ぼっちのazumiさん)

安光あずみ(ぼっちのazumiさん)

ヤスミツアズミ(ボッチノアズミサン)
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