ライティングに関わる人に役立つ情報をお届け

取材日:2022年1月
この記事はライターマガジンVol.8掲載の記事を転載したものです。
女性キャンパーたちにコミュニティの場を提供し、女性でも楽しめるキャンプスタイルを提案。“なちゅガール”を務める、人気キャンパーたちが厳選した記事はどれも役立つものばかり。当時まだ少なかったキャンプ女子に向け、楽しく遊べるアウトドアの情報を提供。女性のアウトドアライフをより楽しく、より身近なものにしていくために、日々見つけた面白いキャンプやアウトドアの情報を配信。
“自然に遊ぼう!自然で遊ぼう!”をコンセプトに、女性ならではのキャンプの楽しみ方を提供している、女性キャンパー向けWebメディア「なちゅガール」。年間100日以上のキャンプをする、女性キャンパーの森風美氏が編集長を務めている。
「なちゅガール」がスタートしたのは、2018年、森編集長が大学生時代のころ。キャリーバック片手に日本全国を旅していたそうだ。立ち上げた当初は、今ほどのアウトドアブームは到来していなかったため、女性向けコンテンツは不足していた時代だったいとう。
女性キャンパーたちに情報を提供し、そして、交流の場を提供するという思いのもと、スタートした「なちゅガール」。
それを支えているのが、女性キャンパーの“なちゅガール”たちである。彼女たちの活躍のもと、「なちゅガール」は現在、女性キャンパーたちの交流の場、そして、情報発信の場として、認知されている。
なちゅガールのWebサイトは、森編集長をはじめとした、編集部のライターたちがこだわりぬいた、女性ならではの見せ方が溢れ、親しみやすい作りとなっている。
まだ少ない女子のキャンプ情報を共有したいという思いで始めました。SNSやYouTubeで発信している方はいましたが、女子キャンプメディアというものはありませんでした。
当事は、インフルエンサーの数も限られていましたが、そこには多くのフォロワーがいて、コミュニティが形成されていました。それで、女子キャンパーの方々が、潜在的にいることがわかり、今後、女子キャンプのニーズは高くなるなと考えていたんです。それで、女子キャンパーを掘り起こすという意味でも、女子キャンプメディアを立ち上げようと思ったのです。
キャンプというと、どうしても男性っぽいイメージが強いので、なちゅガールでは女子ならでは視点や、女子キャンプだから楽しめることにこだわりました。例えば、トイレやお風呂、温泉などの情報を充実させました。また、普段、家事されている方が、楽にできるキャンプのレシピ情報を掲載したりして、女性向けにキャンプのハードルを下げるような視点で作っています。
初心者は気が付かず、ベテランは見落としがちな、寒さや燃料系の対策から一酸化炭素中毒の怖さまで、冬キャンプにまつわるトラブルをまとめた記事は、多くの反響を得た。
なちゅガールでは入門者向けのライトな記事もありますが、ベテラン向けに、エッジがきいた記事も多く配信しています。
原則としては、書きたいものを書く、をモットーにしています。ライターさんたちの、アイデアは基本活かすようにしているので、だめというものはありませんね。
今は15本ぐらい配信しています。ほかにも、〝なちゅガール〟として参加してくれている、女子キャンパーの方々が、なちゅガールニュースとして、個々が配信しているものもあり、それらをあわせると45本ぐらいになります。。あと、インスタ、ツイッターなどのSNSをを併用しています。
サイト作りは、女子キャンプが楽しくなればいいなという思いでやっているので、その部分は達成されていますね。
なちゅガールズには、キャンプが大好きという条件をクリアした上では希望すれば誰でもなれます。現在、20名のメンバーがおり、メンバー同士でオフ会をしています。現在、収益化は考えていないのですが、それぞれのメンバーの強みを生かして「なちゅガール」にやってくるPRの案件などを共有できたらいいなと思っています。収益化を考えていないことから、ペイできないので、ライターさんは現在、募集していません。でも、寄稿は大歓迎なので、自由な視点で、面白い記事をいつでもお待ちしております。
なちゅガールのみんなそれぞれ、フォロワーがいるインフルエンサーなので、メンバーのおかげで、ここまでこれたのではないかと思っています。
メディアとして成長しているかはわかりませんが、メンバーのおかげで認知度は上がっているのではないかと感じています。
今後も女性による、女性のための女性に優しいキャンプ情報を配信し、イベントなども通して、女性キャンプを盛り上げていきたいと思っています。
女性のキャンプスタイルを発信している、女子キャンパーの“なちゅガール”。それぞれが多くのフォロワーをもつインフルエンサーで、女子キャンパーたちのコミュニティを生み出している。
TEXT:中西 美穂