教育分野が強み。取材やコラム承ります。

未経験からフリーランスライターになって5年。2025年2月7日、人生で初めて「商談会」なるものに参加しました。イベント名は「企業とビジネスライター商談会 in 東京」です。
申し込むときは「自分に需要があるかわからない」「何をアピールしたらいいのかサッパリ」という状態でした。しかし、結果的に30名の企業担当者と名刺交換し、複数の案件につながるという想像を超える成果を得ることができました。
そして現在、2026年2月6日開催の第3回の参加者を募集しています!
というわけで、参加者目線でイベントの魅力をお伝えします。迷っている方に、ぜひ読んでいただきたいです。
「企業とビジネスライター商談会IN東京」は、ビジネス系のライターと企業の担当者が直接商談を行えるマッチングイベントです。主催者はコンテンツマーケティング業を手掛けるPAX株式会社の代表取締役トイアンナさん。
ライターが出店料を払って、ブースを構え、書き手を必要としている企業担当者が来場します。ライターの負担は出展料のみ。仲介料などを支払う必要はありません。クリエイター向けの商談会はいろいろとありますが、ライター限定の商談会はおそらく初めてのことです。
第1回では25名の参加ライターに対し103社の企業が来場。
多くの来場者が全ブースを回ってくれたうえに、各ブースでの平均滞在時間は20分以上でした。
参加を決めたのは、これまでとは違うお客さまとの出会いが期待できそうだったから。加えて、「ライターマガジン」での告知記事が後押しになりました。
私がフリーランスを始めた5年前、ほぼ同じ時期に、雑誌版の「ライターマガジン」が創刊されました。駆け出しだった私は、そこに掲載されていた募集メディア情報を見て、応募してみたのです。すると、大手新聞社の紙媒体の仕事を受注し、今でもお取引が続いています。
トイアンナさんのことも知っていたので、信頼して申し込みました。
申し込み後に、「いいクライアントの見つけ方ハンドブック」が送られてきました。出展のために必要な準備物などが書いてあり、とても心強い!
展示会では、出展者としてカタログやリーフレットを作る必要があります。もちろん作ろうと思うも、どのような見せ方をすれば良いのか迷い始めてしまいました。
というのも、私の実績は教育がメイン。
「そもそも、『企業とビジネスライター』の商談会、自分に親和性があるのか? 企業担当者にどんな価値を提供できるのか?」など、ぐるぐると考えてしまったのです。
さらに、誘われるままに、導入事例も、採用広報も、ビジネス誌も……「やったことある」お仕事はいろいろとある。しかし、何を強みとして打ち出したらいいのかがサッパリわかりませんでした。
送られてきたガイドブックに、「ポートフォリオを送ったら、見せ方などアドバイスできます」と書いてあるのを発見。「渡りに船とはこのこと」と即座にメールをしました。
返ってきたアドバイスは、「教育を全面に出すことをお勧め」という内容です。さらに、具体的にどの実績を前面に出したら良いのかもアドバイスをもらえました。
「ビジネスライター商談会だから、導入事例や採用広報などビジネス系の実績を見せなきゃ」と思っていたため、教育を前面に出す発想がなかったのです。おかげで指針が定まりました!
こうして、出展に向けた準備を進めました。参加者の中には、デザイナーさんにカタログのデザインを頼んだ方もいたようです。私は直前だったこともあり、Canvaで自作し、印刷は印刷会社に注文しました。
「誰も来てくれなかったら……?」という不安は杞憂でした。良かった点を挙げていきます。
11時開始から19時の終了時間まで、ほぼ人が来てくださる状況でした。途中、もともと予定していたオンラインの打ち合わせがあったため2時間弱席を外しました。それでも、30名の方とお話できました。
基本的に「ライター商談会」に時間をかけて足を運ぶ方達です。すぐに依頼したい案件はなくとも、「ライターとのつながりを持っておきたい方」が多い。そのため、お互いが求めていることについて、しっかりとお話できた印象です。
出版関係、制作会社、一般企業の採用・広報・マーケティング部門……幅広い業界・職種の方が来場していました。求められるコンテンツも多岐にわたっていて、新しい発見がたくさんありました。
主催者のトイアンナさんが長年培ってきた人脈とノウハウの賜物だろうと思います。感謝しかありません。
商談ももちろん魅力的でしたが、周りのブースの方々との情報交換も勉強になりました。「こういう見せ方があるのか!」「この分野の需要ってこんなにあるんだ」など、これまた新たな発見が多い。他の方のブースの作り方やカタログにも個性がありました。中には、関西など遠方からの出展者も!皆さんの行動力を目の当たりにし、モチベーションも上がりました。
私は「教育ライター」として参加していたため、次のような教育関係のコンテンツ制作を行っている企業の方がブースに来てくれました。
・子どもや親向けのメディア制作
・高校・大学のパンフレット制作
・教材作り
・出版社の新規サブスクでの教育コンテンツ
また、事前に提出した200字プロフィールの一覧表を来場者に配布してくれていました。このプロフィールを読んでくれたうえでブースに来てくれる方の多さも印象的でした。
例えば、私の場合だと、次のような方が来てくれました!
・「元星野リゾート」の経歴に興味を持った方
・「子ども向けの文章を書く人はわかりやすい文章を書くのでは」という印象で来てくれた方
教育関係の書き手を必要としている企業がこれだけあることを初めて知りました。
30名と名刺交換をし、その後お仕事のご依頼を複数いただきました。現在進行形でお取引をしている方もいます。参加料を大きく超える金額の受注をいただきました。
参加したことで、「自分のどこが売りになるのか」「どんなライターが求められているのか」を実感できたのも、大きな収穫です!
次のような感想やレポートがXやnoteへ次々アップされていることからも、出展したライターの満足度の高さがうかがえます。
・新しい仕事に出会える刺激的な時間だった
・思った以上に来場者が多く、その場で仕事の受注につながった
・ライター同士の交流の場になり、有意義な情報交換ができた
・来場者と話をして、自分のライターとしての強みがわかった
私たち参加者の体験も含め、主催者側にもこれまでの開催分のデータとフィードバックが蓄積されています。ますますパワーアップする「企業とビジネスライター商談会IN東京」。「自分に需要があるかわからない」方、「営業が苦手」な方にこそ、参加してみてほしいです。