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企業の魅力を求職者や地元の方に届ける!ダシマスってどんなメディア?

100年以上経営を続けている企業を老舗企業と呼びます。2024年現在、日本にある老舗企業の数は、4万社以上。その数は世界一多く、なんと世界中の老舗企業の約半数が日本にあるというのです。そんな老舗企業は多くが小規模事業者。ホームページを持たず、その魅力を秘めているところも多いといいます。

日本の老舗企業の長寿経営の秘密を紐解き、魅力を伝えることをミッションとしているメディアが、インビジョン株式会社の運営する「ダシマス」です。今回は、本メディアの編集を担当する小山晃宏さんにメディア運用にかける思いや記事制作秘話についてお話を伺いました。

インビジョン株式会社 小山晃宏氏

長寿企業は日本が世界に誇る資産。“おダシ”をダシマス

インビジョン株式会社がどのような会社か教えてください

小山:2008年に設立し、今年17期目を迎えます。東京に本社があり、福岡の西日本新聞社内に福岡事業所、兵庫県の豊岡市に豊岡事業所があります。メイン事業はHRテック事業と採用ブランディングです。企業に人が集まる仕組み作り、採用された人が活躍できる環境作りをお手伝いしています。私たちは“企業や地域のおダシ屋”を名乗っています。企業や人が持っているナチュラルな魅力を当社ではおダシと呼び、引き出すことに従事しています。

企業や人の魅力を “おダシ”と称することになったのはなぜですか

小山:おダシって、同じ味のものがないと思うんです。家庭のお味噌汁も料亭のお吸い物もすべて違うダシを使っていますよね。企業や人も同じで、一つひとつ、一人ひとりが違う顔と魅力を持っていると思うんです。また、「ダシが効いているね」と言われると嬉しいじゃないですか。ダシのおかげで食材の旨みが引き立ち、ダシの匂いが食欲をそそる。ダシにはポジティブな魅力が詰まっているんです。

メディア設立のミッションやターゲット層を教えてください

小山:ダシマスというメディアの名前は「企業や人のおダシ(魅力)を増す」という意味と「私たちがあなたたちのおダシを出します!」という宣⾔の意味を込めています。取材する企業や社員の方のらしさを引き出すというイメージですね。地方新聞社17社と協働し、経営者のインタビューを集め「未来にず〜っと残したい地元企業を応援」というコンセプトで、採用広報の役割を担っています。

メディアのミッションは「日本のチーム力、100年先に届ける」です。2024年現在、日本には創業100年を超える企業が4万5,284社、創業200年を超える老舗企業は1,813社存在します。日本は世界で最も老舗企業が多く、その数は実に世界の50%を占めているんです。それだけ長年会社を経営できるということは、経営・組織開発力・チーム力に長けているということ。老舗企業は日本が世界に誇る資産なのです。その力を、国内だけでなく世界に届けたいと思っています。

メインターゲットは求職者です。「社名は知っているけど、何をしているところかは知らない」そんな地元企業に心当たりはありませんか?そのような、地元で知名度の高い会社にフォーカスして、働き方や思いを発信しています。また、対象企業の社員もメインターゲットです。老舗企業は、2代目・3代目と受け継がれるに従って、初代が考えていた理想と経営状態が少しずつズレていきます。働いている人も会社への理解が乏しくなっている場合があるんです。そこで、経営者の思いをインタビューして、働いている人にわかりやすく伝える役割も果たしています。

その人の考え方の芯の部分を引き出すのに必要なのは、圧倒的な顧客理解

企画から執筆までの流れを教えてください

小山:取材は、基本的にはオンラインで行っています。掲載までは最短2週間です。取材先の選定方法は2パターンあります。一つ目は、繋がりのある新聞社からリストをもらい、新聞社経由で連絡をしてもらうパターンです。地方の老舗企業には、ホームページがなく、タウンページにしか情報がないようなところも多いんです。また、ホームページがあっても情報が不足している企業も多い。そのような企業を探して依頼をします。

二つ目は、弊社のHRTech事業の採用広報クラウド「HRハッカー」の登録企業に取材するパターンです。HRハッカーでは新しく人を採用したい企業が求人ページを作り、求職者から応募を待ちます。数多くある企業の中から求職者に選んでもらうには、思いやビジョンなどの情報発信をしっかりすることが大切です。その情報発信のためにダシマスを使ってもらいます。

インタビューする際にどのようなところを大事にしていますか

小山:経営するうえで一番大事にしていることと、現在の悩みを聞くようにしています。その人にしか言えない言葉や、考えの芯の部分を引き出すようにしていますね。深い情報を引き出すために必要なのが“圧倒的な顧客理解”です。インターネットで検索し、隅々まで確認するのはもちろん、新聞社経由で紹介してもらった企業なら過去に新聞に掲載された記事すべてに目を通します。

ある企業の代表が作った彫刻が遠方のホテルに飾ってあると聞き、その彫刻の写真を撮りに行って提案資料に載せました。すると「そこまでしてくれたなら、インタビューを受けるよ」とその企業の代表が言ってくれたんです。この「そこまでしてくれたなら」を常に意識していて、そう思ってもらえるように徹底的に調べ尽くしています。

ダシマスに掲載されるメリットを教えてください

小山:ダシマスには全国版と都道府県版があります。都道府県版は新聞社さんと共同運営しているため、共同運営している各社のWebメディアからの流入を見込めます。また、記事コンテンツからHRハッカーへの応募導線を作ることも可能です。検索エンジンからが5割、共同運営しているメディアからが3割、HRハッカーからが2割となっています。

企業理解に貢献。企業と求職者のミスマッチが減少

人気の記事を教えてください

小山:「子育て真っ最中のコスメティックヤクルトレディに本音を直撃!」という記事は公開して3年以上が経ちますが、いまだに検索流入が多いです。

また、「【ダシマス老舗・髙橋庄作酒造店】酒造りは地域とともに。酒蔵の歴史と6代目蔵元が描くビジョン」という、会津娘という有名なお酒を作っている老舗企業のインタビュー記事は、反響が大きかったですね。「会津娘は昔から知っていたが、そんな思いが込められていたとは」と地元の人や取引先から連絡があったそうです。

社内・社外からの反響はいかがですか?

小山:HRハッカーの登録企業から「企業理解をしっかりとしてから面接に望んでくれる人が多くなった」との感謝の声をもらいました。HRハッカー経由で応募してくれた求職者に対して、企業はサンクスメールというのを送ります。そこにダシマスの記事を貼った結果、面接率が上がったそうなんです。ダシマスではその企業の本質を記事にしていますから、読んだあとに違和感がある人はその企業と価値観が合わない可能性が高いでしょう。求職者と企業とのミスマッチを防いでくれるため結果、なんとなく公募・なんとなく採用が減少。中にはダシマスの記事を読んで、インタビュイーに憧れて電話応募した求職者もいるとのこと。

さらに、デスクのうえにQRコードをおいて、来店したお客さん向けに記事を公開している企業もあるようです。

より深く知りたいと思っている人の企業理解を助ける

メディア運用にあたって、苦労している点を教えてください

小山:「PV数を稼ぐことが目的のメディアではない」ということをインタビュイーに理解をしてもらうのに苦労しています。ダシマスの狙いは、多くの人にその企業を知ってもらうことではなく、その企業について深く知りたいと思っている人に企業理解を深めてもらうことなんです。ダシマスを通して、ミスマッチのない採用が一人でもできればOKだと思っています。

今後の展望を教えてください

小山:新聞社さんと連携して、老舗企業のよさを未来に残すメディアとして、日本国内外に発信を続けています。採用広報に役立つ、濃い情報を求職者に届けていきます。

メディア:ダシマス
キャッチコピー:未来にず〜っと残したい 地元企業を応援 ダシマス
メディア設立:2021年3月21日
月間PV:約1万PV/月(2024年9月時点)
記事投稿サイクル:約10記事/月(2024年9月時点)
ターゲット層:
運営会社:インビジョン株式会社
Webサイト:https://www.dashimasu.com/

TEXT:ゆう

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