第4回フリーライターのリアルアンケート結果発表2023【お金編】
書けば書くほど収入が上がる単価案件が過半数
Webライティングは1文字いくら、1記事いくらで発注されるケースが多く「単価案件のみ」「単価案件が多い」が7割を占める結果となりました。書けば書くほど収入アップに繋がるのでフリーライターのやりがいを感じる部分ではないでしょうか。しかし固定報酬よりも単価案件の方が月々の収入が不安定になりやすいのでリスクを分散させることは大切ですね。
Webメディアの単価の平均は1万円〜1万5千円
Web記事の単価は取引先によって異なりますが、6割の人が1万5千円未満で執筆を受けています。業界によって単価は1000〜10万円以上と幅広いですが、高単価の案件は専門性や知識が必要です。専門性や知識を深め単価アップへ繋げることも良いでしょう。
紙媒体で執筆しているのは4割程度。単価はやや高め
Web記事と比べると紙媒体を執筆しているのは4割程度。その中で紙媒体の1ページの平均単価は1万5千円〜3万円が44%を占めます。1ページの文字数は限られているためWeb記事より文字単価は高いといえます。
10~20万円が最多!30万円以上は約3割
10〜20万円、20〜30万円、40〜50万円の順で割合が大きいです。平均300万円前後といわれているフリーライターの年収を考えると納得の数字です。
現実的な月収を目標に!
フリーライターとしてどんどん稼ぎたいというよりも会社員レベルまで到達したいというライターが多いことがわかります。メイン収入にしたいというリアルな結果が反映されました。
●フリーランス3年目ですが、今のところ右肩上がりです。
●ライティングより、コピーライティングやブランディング案件の単価が上がってきました。
●1年目はぐっとアップしたが頭打ち状態です
●独立して3年くらいカツカツだったが、その後は順調
●フリーランスになった当初は広告案件がメインだったが、徐々にインタビュー案件の収入が増えてきた。
●少しずつ上昇
●開業から4年目までは昨対1.5で伸びていた。その後3年は年商はほぼ横ばいだけど、平均単価が1.5倍くらいになった(文字数も違うので一概にはいえませんが)
●年々微増
●ライターとしての収入はあまり変化していません。
●2023年1月 7万円、2023年2月~4月 10~15万円、2023年5月~10月 20~30万円
●起業から3年目あたりでどん底に落ち、アルバイトをした。徐々に回復して現在に至る(バイトはしていない)。
●ライター1年目 20万円/月、ライター2年目、50万円/月、ライター3年目~8年目、100万円/月、9年目~現在は150-200万円/月で推移
●7〜8年めまでは順調に上がってましたが、ここ数年は横ばいです。便利なツールの登場で作業時間が短縮・単価が下がってしまった案件もあります。
●6万円前後の収入にはなっていたが、ライターを続けるか迷っており、案件を整理しているため収入も減っている状態
●毎年増えたり減ったり減ったり減ったり……。
●toCからtoB、SEOからインタビュー記事に移行することで収入が大幅に増えた
●SEOの文字単価から取材やインタビューの記事単価にシフトして収入が増えました。
●40万円を下回らないよう努力しているが8月が極端に落ちる
●記事単価の案件から、時給のお仕事を増やすようになりました
●無理をして20万くらい稼ぐようにしていましたが、家庭との両立が難しいと感じ、今は15万以下くらいに収入を下げました
●ライターになって初年度は月収30万程度でしたが、6年目に入った現在は月収50~90万程度です。
●初年度は月1万円くらい、2年目から少し増え、3年目に5万円。
●増えたり減ったりしている
●ずっと前年比プラスでしたが、今年はマイナスになりそうです
●コロナ禍で継続契約先が全て途絶えゼロになったが、自分でzineを出すことで収入は逆に増えた。
●別の仕事と掛け持ちしていることもあって、最近は受けられない仕事もあるため、若干不安定。
●半年後くらいから、ずっと10万円前後。子どもが小さいので、なかなかフルパワーで働けないです。
●独立初月15万から月100万を超え、法人化しました。
●少しずつ増えている
●10年ちょっと前に一度仕事を辞めているので、その前からはいまだにダウン
●ライターを始めてまだ間もないですが、記事単価が500円ほど上がりました。
●1文字1円→最大1文字10円
●5年前の初仕事は1文字0.25円、その後0.5円程度の案件メインで、昨年後半あたりから1文字1円で安定した。現在は1文字1.5円の案件も少しずつ増えてきている。
●微増
●フリーランス自体は6年目で収入は大きく変化していない。1〜2年目は2社契約で業務効率が良かった。3年目以降は契約者数を増やして安定しギャラも上がったが、効率が下がった(単発案件の増加とコミュニケーションコストの上昇)。
●1〜5年目までは月50〜60万、6〜7年目は70万、8〜11年目は130万
●副業では月5万円ほどでしたが、紹介依頼が増えるにつれて収入も増えていった印象です。
●1~2年目は扶養内で収めていましたが、3年目は扶養を出てそれ以降は少しずつ収入が上がっています。目標に達しているので、あとはセーブするだけです。
●波があります
●ほぼ横ばい
●直接案件を受けてから収入が増えた
●ここ数年は年600~700万で推移し、今年で100~200万増えました
●3年目までは増加、4年目は横ばい
●今年の6月は仕事がなくて「AIに仕事をとられた」と慌てましたが、今はめちゃくちゃ忙しくてこのドカスカの周期と理由は何年やってもわかりません。
●最高は月25万安定(編集のお手伝いもして固定給でもらっていたので)から現在は、月10~18万ぐらいです。子どもが学童に行かなくなり、早く帰ってくるようになって取材時間に制限がでるようになってしまいました。
●会社員のころと比較すれば、税金が高くてボーナスがない分、収入は下がっています。ライターとしての収入は徐々に伸びています。
●文字単価2円スタート、制作ディレクションを経由して月5万程度。ある日突然記事単価が数万円まで上がり、受注数を減らしコンスタントに月15万円程度の収入に。
増加している
●高単価案件に応募するようになって月収が上がった。まだ早いということはなく、通る時は通る。
●メディアの価格は据え置きだが、企業案件は報酬額が上がっている。
●ここ最近、子どもが週2ペースで風邪などを引いているので、うまくこなすことができず減少傾向です。
●徐々に増えてきたが、ここ数年はあまり変わっていない
●はじめは月収2,000円からでした。1年目は100万、2年目は250万円程度。3年目が終わる本年度は400~500万円の年収見込み。
●徐々に増加している
●文字単価0.2円→1円→2〜3円→10円
●1年目:年商200万ほど(ライターのみ)、2年目:年商250万ほど(ライターのみ)、3年目:年商300万ほど(ディレクション案件を受注する)、4年目:年商400万ほど(ライター+ディレクション)、5年目(いま):年商800万ほど予定(ライター+ディレクション)
●不要範囲内での稼働なのでほぼ変化はありません。
●文字単価0.5~0.6→1円→1.5円
●記事単価1000円→3000円→5000円
●直近で変化なし
●ライター業初月(2023年1月)3,000円、2023年2月〜4月 30,000円、2023年5月〜現在7〜8万円
●2021年秋スタート月収2万→2022平均月収5万→2023年春平均月収8万→2023年秋平均月収17万
1〜2年目で月10万円ほど、3年目から30〜40万円、2回ほど100万円を達成
●ライター駆け出し(1~2年目)年収300万円後半、3年目以降で400~500万円くらいで安定しています
●1年目年収150万円、2年目200万円、3年目250万円のように少しずつ増えた
●コロナ禍で半減。完全回復はしていません。
●9月以降、ライターとしての収入が上がった
●独身時代は少しずつ上昇→出産で激減→コロナで低迷→少しずつ復調
●9年かけてじわじわと伸ばしてきた
●少しずつ増えている
●年々じわじわ微増もしくは変わらず
●毎年伸びている
●妊娠中にスタート(月2〜3万円)産後に本格始動(月10万円ほど)2年目以降(月15〜20万ほど)
●家庭の事情で仕事をセーブして200~360万円を行ったりきたり。事情に変化が起きたので、来年はガンガン仕事したい。
3割のライターが原稿料以外に自分で稼ぐ手段を持っている
アフィリエイトを運営しているライター2割ほど。アフィリエイトのほかに、電子書籍やnoteなどを使う人も増えてきている。
半数以上が会計ソフトを使用!
フリーランスでも使いやすい会計ソフトや無料の会計アプリなども多数出ているため過半数の人が会計ソフトを使用しているという結果に。3割の人は自分で計算しているので確定申告に備えてそろそろ準備しておきたいですね。
7割以上が資産運用!つみたてNISAが人気
7割以上が資産運用している結果に。資産運用をしている4割がつみたてNISAを行っています。2位株式投資、3位がiDeCoという結果になりました。フリーランスは会社員とは違い退職金制度などありませんので老後の資金を自分で準備する必要があります。現在の収入もそうですが、未来のことにも目を向ける必要がありますね。
インボイス制度に登録をした人は4割強
インボイス制度が始まる前に登録した方が良いのか様子を見た方がよいのかたくさんの意見があったかと思います。グラフは制度が始まって2ヶ月の状況です。4割強の人はインボイス制度に登録をし1割の方がこれからという結果となりました。
リアルなコメントです!
●腹の探り合い……
●内税計算になったクライアントがあります。
●特になし
●継続案件で、こちらから外注に出す(カメラマンやライター)先がインボイス登録をしていないときに、どう処理していくかに迷っている。
●継続の一社だけ、2%の報酬引き下げがあった。たまに引き受けていた会社も2%引き下げになったため、こちらから引き受けるのを控えるようになった。
●ライターとしては特にありません。
●取引先からインボイス登録がない業務委託は切られた。インボイス登録していない業務委託は報酬が減額された。
●競合が減って仕事が増えた
●ありませんが、気づいてないだけの気がしてちょっとびくびくしています
●10月中にインボイスの番号がまだ分からなかったこともあり発注書の時点で消費税ありだったが、請求時点で免税事業者の扱いのため消費税分を支払ってもらえなった。免税事業者の間は、新規の仕事を割り振ってもらえなかった。
●たぶん受注が減ってると思います。
●大手はインボイス登録へのこだわりはないが、中小企業は登録をしてほしいのを匂わせてくる
●今の所変化は感じていません
●移行措置中とはいえ、これから余分に税金引かれるんだな……と憂鬱に思うようになった
●外注しているライターさんのインボイス登録状況が気になる
●ない。あるとすれば発注側。
●消費税分は支給しない方法に切り替わる案件が複数ありました
●まだ登録番号が届いていないのですが、未登録者は報酬を減らすといろんなクライアントに言われました。新規案件も減った気がします。
●優先して発注すると言ってくるクライアントがある
●仕事が少し増えた
●まだ無いがそもそも制度開始前に多くの取引先から登録番号を提出して欲しい旨の連絡をもらった。
●消費税分が手取りから引かれた。
●番号を聞かれることくらいです
●不当な値引き
●免税期間があと2か月あったのですが支払わねばならず減益
●1社だけ対応部署が変わったクライアントがありました。収入には影響なし
●応募案件にインボイス登録番号が提示できる人とあった。独占禁止法違反と思いますが、仕事への影響が気になり、登録しました。
●継続して受注しているクライアント様にて10%分値下げとなった。(受注は継続している)
●10%値切り交渉されて受け入れた
●登録したおかげか、特に変化を感じていません。ただ、企業では内製化が増えている印象です。
●登録していれば発注者側は安心感を持っていただけるようです
●請求書に不備がありまくりでほぼやり直しになったほかは、特になにもなかったです…
●インボイスを登録しなければ、消費税分値下げしますといわれた案件はあります。
●適格請求書の不備による対応などの事務手続きの増加
●請求書を作成するときに、税込・税抜表示を使い分けなければならず面倒。
●クライアントに登録有無を問われる程度
●請求書処理や、会計管理が煩雑になった。
●特になし。ありがたいことにクライアントはすべて継続して仕事をくれました
●クライアントから登録してるか聞かれるようにはなったが登録自体はどちらでもいいと言われる。
●消費税から2割分引かれている。
●自分が外注しているライターさんでインボイス未登録の方への報酬計算が面倒くさい
●企業クライアントが減りました。
●単価が下がった案件あり
●請求書が変わったくらいで、大きな変化なし
●特になし(単価交渉もしたが成功)
●始まった当初は単価交渉がしやすかった。
●特にないが、確定申告と納税通知が怖い
●今のところは、「登録してますか?」→「してます」→「ああよかったです」というやり取りがあるくらいです。
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・ワークスタイル編(https://writermagazine.net/2023/12/1331/)
・営業編(https://writermagazine.net/2023/12/1359/)
・仕事ツール編(https://writermagazine.net/2023/12/1361/)
・天国と地獄(https://writermagazine.net/2023/12/1365/)
・生き方編(https://writermagazine.net/2023/12/1367/)