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あなたは自分の字が好きですか?「美文字」という手書き文字の美しさが脚光を浴びる中、自分の字にコンプレックスを感じている方も少なくありません。
大手文具メーカーのパイロットコーポレーションは、「じぶんの字がキライな人のための文具店」キャンペーンを2023年8月1日から開始します。今回は、グローバル企画部プロモーション企画課の木村竜平氏に本キャンペーンの裏側についてお話を聴きました。
ーーまず、木村さんの普段の業務について教えてください。
私の所属するグローバル企画部プロモーション企画課は、主に商品の販促を行うチームです。具体的には商品カタログの制作や店頭のプロモーション用什器を作ったり、販促キャンペーンの企画から実施までを対応します。そして今回は「じぶんの字がキライな人のための文具店」のキャンペーンを担当することになりました。
ーー今回のキャンペーン「じぶんの字がキライな人のための文具店」はどのようなものでしょうか。
「じぶんの字がキライな人のための文具店」は、当社独自の新技術「シナジーチップ」の販促プロモーションとして2022年に実施したもので、今年で2回目となります。
最近は、メーカーが直接情報を発信しても、なかなか消費者に振り向いていただけません。このキャンペーンでは、「じぶんの字がキライな人」という斬新なテーマを基軸としたコンテンツを複数用意して、最終的に細書きでもなめらかな書き味のペン先「シナジーチップ」に触れてもらうことを目的としています。
ーー本キャンペーンのコンセプトが生まれた背景を教えて下さい。
本キャンペーンのコンセプトは、「自分の字を愛そう。#Writing Positive」です。私が好きなコンセプトでもあります。
私が部署移動した当時から「美文字」や「字を綺麗に書けること」が注目を集めている中で、メーカーから「美文字を書きましょう」とすすめられると同時に「自分は綺麗な字が書けない‥」とコンプレックスを感じている方が多い事実に気がつきました。
実際、Z世代を対象に行った「文字を書くことに関する調査」で、約半数が自分の字にコンプレックスを感じていることが分かりました。
「字が綺麗じゃない」「字にクセがある」との理由から自分の字が好きではない方も多数おられました。
文字を書くのが苦手と感じている方に、手書き文字のクセを「自分の個性」として受け入れてもらえたら……。
手書き文字のよさを知ってもらいたいという狙いで、このコンセプトになりました。
ーー本企画の主な取り組みを教えてください。
去年は、日本筆跡診断士協会とコラボした特設サイトをオープンし、字から自分の個性を知ることができるコンテンツ「シナジーチップAI筆跡診断」を実施。シナジーチップを用いたペンで漢字の「口」と「様」を紙に書き、スマートフォンで画像をアップロードすると、字の特徴からAIが性格を診断するというものです。
●シナジーチップAI筆跡診断
https://pilot.hisseki-ai.com/pr/
オンラインだけではなく、全国の文具店でも特設ブースを作り、多くの方がシナジーチップのなめらかな書き味を体験されました。
ほかにも、人気ロックバンド「打首獄門同好会」とコラボした「PILOT STORY」のPV制作や、著名人たちが手書きで書いたメッセージが購入できるチャリティ企画「あの人の字展」も同時に開催しました。
ーー素敵な企画ですね!反響はいかがでしたか?
非常に大きな反響をいただいたのが「AI筆跡診断」です。
2021年8月1日から12月31日までの5カ月間で、1日あたり約1800回、合計21万回以上のアクセスがあり、非常に多くの方がAI筆跡診断を体験されました。
Twitterでも筆跡診断の結果が多くツイートされ、「自分の字のクセを直されるのではなく、個性としてほめてもらえるのが嬉しい」という反応が多かったのも驚きでした。
ーーキャンペーンの成果としてはいかがでしょうか。
おかげさまで売り上げが増加しました。文具店の店頭でキャンペーンブースを設置したお店と設置しなかったお店を比較すると、設置したお店は昨対で20%以上も売上が上がったと聞いています。この試みは、「大成功」といえるのではないでしょうか。
ーー今年はどんな内容が実施されるのでしょうか。
今年も8月1日から12月31日まで、AI筆跡診断を行います。今回新たに一般財団法人日本色彩研究所監修の「カラー診断」を加え、より個別対応した診断ができるようになりました。
参加者はサイト上に表示される10色の中からお好みの1色を選び、手書き文字を撮影します。その写真をサイトへアップロードしてすると、選んだ色と筆跡の特徴から文字を書いた方の性格をAIが診断します。
もちろん、全国の文具店においても、AI筆跡診断とカラー診断の特設ブースを設ける予定です。
昨年実施時の様子
ほかにも特別サイトでは、「あの人の言葉を自分の字で書いてみる展」も同時に開催。プロの言葉を自分の字で書くことで自分らしさを見つけるというもので、美術家のイチハラヒロコさん、歌人の木下龍也さん、HIP HOPアーティストKREVAさんらもゲスト参加予定です。
さらに、8月から10月は全国的に知られている猿田彦珈琲さんとの特別コラボを開催します。全国の猿田彦珈琲4つの店舗で各2週間ごとにイベントを行います。
今回の特別コラボでは、人気のシナジーチップAI筆跡診断にコーヒー診断を加え、筆跡とコーヒーの好みから性格を分析。結果に合わせて猿田彦珈琲さんのおすすめメニューをAIが提案します。
カフェ内の特設ブースでお好きなコーヒーと一緒に、その場で筆跡診断を体験できます。
コーヒーノート
さらに、本イベントでは2つのプレゼント企画も実施。イベント期間中、メニューをご注文のお客様には、シナジーチップ入りのペンとコーヒーノートを進呈します。オリジナルのコーヒーノートは、日々飲んだコーヒーを記録するコーヒーログなどが楽しめるので、手書きの文字とコーヒーで自分と向き合う時間のお供に使って欲しいです。また筆跡診断の結果をカウンターで見せると、オリジナルのドリップパックがもらえます。いずれも数量限定となりますので、お早めにご利用ください。
ーー編集部ではコーヒー豆を買ってきてくれる方がいて、事務所でよく飲んでます。コーヒーが好きなので、大変気になるイベントですね。
個人的には、コーヒーと文章を書くこと自体の相性が非常にいいと思いますね。ぜひカフェまで足を運んでいただきたいと思います。
ーーシナジーチップを採用したペンの特徴について教えてください。
細書きのペンを使っていると、書き味がカリカリしたり、筆圧をかけるとちょっとインクが出にくいことはありませんか。
シナジーチップとは、細書きが得意な「パイプチップ」と、通常のボールペンに使われる安定した書き心地の「コーンチップ」というそれぞれの特長を活かしたペン先です。
シナジーチップを採用したペンは、細書きでもなめらかな書き味を与え、ペン先の耐久性も抜群です。ノートに書いても、軽いタッチでスムーズにかけると大人気なんです。
実際に文具店に置いてあるのは、下記の細かい文字でも滑らかにかける「ジュースアップ」と摩擦熱で文字が消せる「フリクションポイントノック04」の2種類です。
細かい文字でも滑らかにかける「ジュースアップ」シリーズ
摩擦熱で文字が消せる「フリクションポイントノック04」シリーズ
ーーペンの書き味は、実際に使ってみないとわからないので、お店で試す機会があるのは嬉しいですね。
本キャンペーンでは、文具店に設置されている「じぶんの字がキライな人のための文具店」の特別ブースで、「シナジーチップ」が搭載されたペンの書き心地を試すことができます。
ぜひ、店頭でなめらかな書き味をお試しください。
ーー最後に、文具好きなライターに向けてメッセージをお願いします。
デジタル時代が進む中で、手書きの機会は減少の一途をたどっています。しかし、筆記具の技術も進歩し続けています。例えば、フリクションのなかでもフリクションボールノックゾーンなどのユーザーニーズに対応した革新的な商品が発表されています。
お近くの文具売り場を訪れて、自分だけのペンを見つけてみてください。自分だけの1本が弊社の商品であれば、非常に嬉しいです。自分だけの個性を大切にしつつ、手書きの魅力を再発見していただけるとありがたいですね。