• ホーム
  • WEB MEDIA GUIDE
  • 「みんなの仕事場」ってどんなメディア!?運営責任者にインタビュー

「みんなの仕事場」ってどんなメディア!?運営責任者にインタビュー

連載 WEB MEDIA GUIDE

連載へ

取材日:2021年3月
この記事はライターマガジンVol.5掲載の記事を転載したものです。

 アスクルが展開するオウンドメディアのテーマはずばり、「オフィス」。家具選び、レイアウトのHow toから、新しい働き方を実践する企業のレポートまで日本のオフィスの今と未来を発信!「オフィス」というある種、独特な世界のトレンドやノウハウを専門企業ならではの視点で、幅広く、深く、時にマニアックに発信。経営者や企業の総務担当、個人事業主向けのBtoBメディア。

メディア:みんなの仕事場
キャッチコピー:オフィスを改善するヒントになるサイト
メディア設立:2008年12月
月間PV:約8万PV/月(2021年4月時点)
記事投稿サイクル:約4記事/月(2021年4月時点)
ターゲット層:企業経営者、中堅管理職、総務担当、生産性・働きやすさ改善に熱心な層
社内での位置付け:アスクル家具の認知度UP、自社ブランディング(ECサイト外でのお客さま接点)
編集部メンバー構成:社内企画編集2名、外部委託ライター複数
運営会社:アスクル株式会社

オフィス家具のプロの視点で真摯に、時にマニアックに

 「明日来る」でアスクル、なるほど!と頷いた経験がある人も少なくないだろう。事業所向け通販でおなじみのアスクルだが、そのオウンドメディア「みんなの仕事場」はデスクの上だけに留まらず、快適で働きやすい環境づくりの提案や、新しい働き方を発信する。経営者や企業の総務担当をメインターゲットに据えたBtoBメディアとはいえ、コンテンツの深掘り具合がすごい。「デスク幅の違いで何をどこまで置けるか」を前・中・後編の大ボリュームで検証したり、「オフィスチェア・椅子コレ」と題してさまざまな企業で使われている椅子を正面・背後・斜め後ろから撮影してみたり、実にマニアック。「魅惑のオフィス訪問」で紹介する仕事場は大企業、ベンチャー、個人事業主まで業種や規模がバラエティーに富み、時にはアスクルの同業他社まで登場。多数の写真と丁寧なレポートでその魅力を余すところなく紹介してしまう。働きやすさ、快適なオフィスを真正面から伝える真摯な記事を読んでいると〝オフィス愛〟のようなものさえ感じる。即日配送が常識ではなかった時代から日本中の働く人に寄り添ってきた姿勢はダテじゃない。

「みんなの仕事場」運営責任者へインタビュー「他者のオフィスをじっくり見る機会ってあまりないですよね。」

運営責任者 鈴木 翔子氏のプロフィール
2013年入社。商品開発・仕入れ・販売戦略まで担うMD(マーチャンダイザー)を2部門で経験。2020年6月よりメディア運営を担当、2021年1月運営責任者就任。「オウンドメディアは正解が各社で違って、そこが面白い」

メディアの開設経緯と現在までの変遷

 弊社の事業は現在もさまざまな業種の必需品の販売が中心ですが、お客さまの要望を受けてオフィス家具の取り扱いを始めたことが独自のメディアを立ち上げる一つのきっかけでした。オフィス家具は文房具に比べて単価が高く購入のハードルも高い。その価値を伝えるには安さやお得感で訴求する従来のカタログやECサイトだと十分ではなかったからです。「みんなの仕事場」は2008年に開設。当初はオフィスの移転や改装を検討している企業と、それをサポートする設計会社・デザイン会社等のマッチングサービスを主体としており、サイトの方向性は現在とは毛色の違うものでした。その後も運用を模索し、現在のような記事掲載型のオウンドメディアになったのは2016年くらいからです。

オフィスデスク選び
カタログを読みこなすために必要な9項目を解説!

前任の運営責任者が書いたオフィスデスク選びのHow to。オフィスデスク担当を経験した鈴木翔子氏も「選び方のノウハウが詰め込まれている。購入の参考になるはず」と太鼓判を押す。

急増した流入検索ワード

 カテゴリーは、オフィスのレイアウトや家具選びのポイントを紹介する「How to記事」、さまざまな企業を訪問してオフィスづくりのこだわりをレポートする「オフィス訪問」、これからの働き方について伺う「経営者インタビュー」などがあり、中でもHow to記事は人気です。今は外部の制作会社に執筆をお願いしていますが、以前は前任の運営責任者が書くことも多く、「デスクの選び方」や「オフィスの整理整頓」をアスクル社員ならではの少しマニアックな視点で深掘りした記事は2~3年前にアップしたものが今もよく読まれています。一方で昨年は「コロナ オフィス」という検索ワードでの流入が非常に多く、withコロナに対応するオフィスのレイアウト例や費用を解説した記事はPV数が通常の倍まで伸びました。反応もさまざまで「面白いね」という声もあれば、衝撃的なレイアウトの提案に「こんな環境で働きたくない!」という声も(笑)。反響の大きさに改めて関心の高いテーマであることが掴めたのも弊社として大きな手応えでした。

他社オフィスを徹底取材

 フリーアドレスや、場所や時間を自由に選べる働き方・ABWなどオフィス環境や働き方はどんどん変わり続けています。みんなの仕事場でもテーマに沿ってリサーチをかけ、さまざまな企業のこだわりオフィスを紹介しています。BtoBメディアなので読者はビジネスパーソンが中心ですが、中には「第一志望の企業が掲載されているので見に来た」という就活生ユーザーもいたり。たしかに他社のオフィスを執務スペースから会議室、ラウンジ、使っているデスクや椅子までじっくり見られる機会ってあまりないですもんね (笑)。

ライターに求めるもの

 オフィス家具やオフィスづくりはターゲットが限られ、記事の内容もどうしても専門的になりがちです。だからこそ、経営者や専門家をインタビューする際に読者が理解できるような説明を引き出し、噛み砕いて書いてくださるライターさんの存在がありがたいです。得た情報を分かりやすく再編集して記事にできる能力は私にはないので羨ましくも思います。

無印良品が実践する対話を通したモノづくりくらしの良品研究所「IDEA PARK」

商品の改善提案やアイデアを拾い上げるコミュニティサイト。顧客を巻き込むモノづくりが無印良品らしい。(https://lab.muji.com/jp/ideapark/)

TEXT:井上 久美子

現在、ライターは募集しておりません
この記事を書いた人

ライティングに関わる人に役立つ情報をお届け

ライターマガジン編集部

ライターマガジン編集部

ライターマガジン ヘンシュウブ

あなたにおすすめの記事